議員の仕事とは

 
誰を選んだって何も変わらない!?」

選挙とは『あなたが汗水流して納めた税金の、使い道を決める人を選ぶ事』です。そう考えると選挙に行かない人は『私が納めた税金は、何に使ってもいいですよ』と言っているのと同じです。
 
● 政治に“無関心”でも“無関係”ではいられない
国なら、消費税・財政・年金・社会保障問題・TPP・経済・外交・安全保障など。自治体なら、妊産婦の健康診断の補助に始まり、乳幼児の医療費無料化。学校施設の充実などの教育予算。上下水道料金や市税・各種社会保障費の決定。道路や公園・遊び場・スポーツ施設などの整備。介護保険や国民健康保険会計への一般財源からの繰入れ。などなど皆さんの暮らしの直結したものばかりで、「政治」は「生活」そのものです。
 

「議会・議員の仕事ってなに?」

● 国と地方自治体の仕組みの違い 
国は一元代表制です。選挙で国会議員を選び、多数を占めたところが執行権を握る議院内閣制ですので与党と野党があります。地方自治体の場合は、首長と議会をそれぞれに直接選挙で選ぶ二元代表制になっています。ではどうして別々に選ぶのでしょう?首長と議員それぞれに違う役割を持たせているから別々に選ぶのです
 大統領制と同じで一方だけが独走してしまわないように、健全な緊張関係のもとより良いまちづくりを進めるために議論し、チェックしながら自治体の運営をするように設計されたシステムです。
 ですから、与党・野党もしくは市長派・反市長派という考え方や行動をとること自体おかしな話です。市の提案に対し“なんでも賛成”“なんでも反対”ではなく市民目線で是々非々の立場で判断するが議員としての当然の務めと私は考えます。

● 市長は市民の代表じゃない!?
え!?と思われるかも知れませんが「市長」は「市」の代表ですが、「市民」の代表ではありません。市民の代表は議員です。議員は市民の代表ですから3ヶ月以上の住民資格が必要ですが、市長はシティマネジャー(経営者支配人)ですから、そのまちに住んでいなくてもなれます。

● 市長と議会 どっちが強いの?
“議員は弱し。されど議会は強し”です。市長は予算編成権を持っていますが、議会の承認を得て初めてお金が使え、事業を行うことが出来ます。議会が承認しないと市長は事業が出来ません。
 議会はすべてに決定権を持っていますから、まちの最終責任者は“市長”ではなく“議会”です。上手くいかないと市長ばかり追求しますが、議員としての自覚が足りないのではと感じることがあります。
 

「議員を“裸の王様”にするシステム。」

議員になってつくづく感じるのは、よほど自戒しておかないと「裸の王様」になってしまうことです。誰もが“市民のため、まちのため”と思って立候補し当選してきたとは思いますが、市役所に行くと、議員は執行部の提案に対して否決権を持っているので、職員は役職があがるほど議員に気を使います。
 懇親会でも次々と酒を注ぎにきてヨイショをします。最初は分からず自分から酒を注ぎに行こうすると、ある部長さんから“議員が席を立つもんじゃなか!職員が困る”とアドバイスされたぐらいです。また、あらゆる会合に来賓として迎えられ丁重にあつかわれるので、おもわず“自分が偉くなった”と錯覚を始める議員もいます。
 市行政の内部事情(例えばお金がない)が分かれば分かるほど、当初思っていた課題解決が難しい事が分かり始めます。しかしそれでは“市民の方の想い”が市政に反映されなくなりますし“何のための議員か”ということになります。
 地域の課題や皆さんの想いをくみとり、市政に反映させるために先進自治体の事例を調べたりして研鑽を積み、議員提案を続けることが大切と考えています。これからの議員は職員以上に勉強し、お互い知恵を出し合って課題解決に取組んでいかねばと思います。
 
● 議員は[すぐやる課受付窓口]にすぎないのか?
議員は特別職公務員です。『全体の奉仕者として公共の利益のために、全力を挙げてこれに専念しなければならない』と法律に明記されています。市民の方からの苦情や相談を、非公式な働きかけによって解決するのが、議員本来の仕事ではありません。
 夕張市の破綻を振り返ると、議会は執行部の粉飾決算を見抜けなかったのか、薄々気づいていたにもかかわらずブレーキを踏まなかったのかは分かりませんが、一番の責任は議会にあるのです。
 国は借金まみれでいつ破綻してもおかしくない状況です。市経営の効率化と同時に、市民の満足度の向上も追及するためには、まず議会が率先して過去の手法を破棄し「地域を経営できる市政」に向けて転換すべき時期に来ていると強く感じます。
 
 
「議員と議会の違い」

● 俺は日頃から市民の意見を聞いている!?
『私はニュースの配布や市政報告会を開催しているから』『俺は日頃から市民の意見を聞いているから』と、一部の方の意見だけで判断するのはあやまりです。なぜなら、自分の支持者の声ばかりに耳を傾けるのが議員の仕事では無いからです。
 確かに自分の住んでいる地域の課題はよく分かりますので、議員としての取組みは大切です。しかし糸島市議会議員ですから、自分の住んでいる地域だけでなく糸島市全体のために尽力すべきです。

● 議会は合議体。“議論を尽すことが大切!”
議員は多様な市民の代表として選ばれていますので、当然考え方も違います。大切なことは、主義・主張は違っていても“市民のために何がベストなのか”について、トコトン議論し尽すことが大切です。いまの糸島市議会には「市民の声を聞く」「議論を尽す」『情報を公開する』姿勢が欠けていると感じます。
 
 
「真に市民の代表としての議会に改革する。」
 
変えていかなければ、何も変わらない!
私は、党派や主義の違いがあっても、議員全員が市民目線で議論を尽せば必ず合意がえられると思っています。執行部の提案を追認するだけや批判ばかりでは、本当に市民の皆さんから“議会なんていらんばい”と言われてしまいます。
 
1. 議会に対する“市民アンケート”の実施
全国的には、すでに150以上の地方議会が「議会に対する市民の意識調査」を実施しています。まず市民の方が議会や議員をどう思われているのかを知るべきです。
 実は25年度に草案をつくり、幾人かの議員と“市民アンケートを実施すべきと”と提案しましが“どうせ批判ばかり、いらんこったい”とつぶされた経緯があります。批判や辛辣な意見があるのであれば、それをどう解決していくのかがスタートだと思います。
 
2. 議会が出向く“意見交換会”の開催。
議会が真に市民の代表であるならば、議員が定期的に(例えば年2回)地域に出向いて市民の皆さんと意見交換を実施すべきです。
 すでに100以上の議会が、地域はもとより遊び場少ないと困られてる“子育てサークル”や、近くに適切な場所がない“グラウンドゴルフ愛好会”などのサークルの招きに応じて、話を伺いに出向いています。そして課題に対して協議し、市へ働きかけています。
 
3. 議会の広報・広聴機能の充実。
“議員は普段何をやってるかわからない”と思われてる方がほとんど思います。議会はもっと市民の方の声や想いに耳を傾けながら議論を重ね、市に対していろいろな提言をしていくべきです。
 そのためには、市民の皆さんの想いや意見をくみ上げる「広聴機能」、多くの市民に的確な情報を伝える「広報機能」の充実をおこなうことが、“市民で創る、市民の糸島”になると信じています。

福岡県糸島市
市議会議員
三嶋ひでゆき
福岡県糸島市波多江駅北3-21-18
TEL 092-332-9118